見張りが朝を

日本キリスト改革派岐阜加納教会牧師のブログ

包装

街の片隅の小さな店で
小さな贈り物を買い求めた

レジに座っていた店員は
少女のような若さだった
品物を渡すと
包みますか と小声で訊いた
お願いします と私は言った

彼女はそれを包み始めたが
手許がおぼつかない
じきに 紐はたるみ
包装紙には皺が寄り

何とか包み終えた品物から
悲しげに顔をそむけた

本当は
店に入ったときから
彼女はずっと悲しげだったのだ
品物を選ぶことよりも
そちらのほうに気をとられていて

ちょっと大事な人への贈り物だったのだが

そのままでいいです と
心の中で
言って
包みを受け取った