見張りが朝を

日本キリスト改革派岐阜加納教会牧師のブログ

芙蓉

芙蓉の花は わずか一日で
命を終えるという
芙蓉の花は その一日を
意のままにすることはできない

その日がたまたま
猛暑であったとしても
嵐であったとしても
されるがままに灼かれ
あるいは よいように弄ばれ

苛酷だった一日の痕跡を おのおの
しばらくはとどめているのだろうか
こと切れた顔に
冷たい土の上で

取り返しのつかない一日であっても
芙蓉の花は その日を
元に戻すすべをもたない