見張りが朝を

日本キリスト改革派岐阜加納教会牧師のブログ

信仰の法則によって

では、人の誇りはどこにあるのか。それは取り除かれました。どんな法則によってか。行いの法則によるのか。そうではない。信仰の法則によってです。(ローマの信徒への手紙3章27節) パウロはここで、人の誇りは取り除かれたと語ります。ここで「誇り」と…

「内なる人」の領域

たとえわたしたちの「外なる人」は衰えていくとしても、わたしたちの「内なる人」は日々新たにされていきます。(コリントの信徒への手紙二4章16節) 「内なる人」の領域は神のみ手の領域であり、そこで神は自由なみこころによって、恵みのみわざをふるわ…

包装

街の片隅の小さな店で小さな贈り物を買い求めた レジに座っていた店員は少女のような若さだった品物を渡すと包みますか と小声で訊いたお願いします と私は言った 彼女はそれを包み始めたが手許がおぼつかないじきに 紐はたるみ包装紙には皺が寄り 何とか包…

まず 屋根の庇を描いてから一滴 一滴窓に雨粒を伝わせるノートとペンだからできること キーを打てば雨粒はいきなり窓にたたきつける

主語は神

主は恵み深く、慈しみはとこしえに主の真実は世々に及ぶ。(詩編100編5節) ここでの主語は主なる神です。主は恵み深い。主のいつくしみは永遠に変わらない。主の真実も永遠に揺らぐことはない。つまり5節は、人間の側の真実、あるいは人間がどのようで…

恵みにより(2)

人は皆、罪を犯して神の栄光を受けられなくなっていますが、ただキリスト・イエスによる贖いの業を通して、神の恵みにより無償で義とされるのです。(ローマの信徒への手紙3章23、24節) 24節の「贖い」とは、本来奴隷が自由の身となるために支払われ…

恵みにより(1)

ところが今や、律法とは関係なく、しかも律法と預言者によって立証されて、神の義が示されました。すなわち、イエス・キリストを信じることにより、信じる者すべてに与えられる神の義です。そこには何の差別もありません。(ローマの信徒への手紙3章21~…

待合室

外界から遮断されているわけではなく、かといって外界と同じ空気が流れているのでもない場所。 事が事務的に運ばれているようで、書類からはみ出る見えない抵抗力を感じる空間。 動物や樹木の名を忍ばせた名字を持つ人々は、固有のしかたで反応するセンサー…

奇跡の問題

奇跡は、おそらくは聖書を読む際のひとつのつまずきであろうと思います。福音書にも主イエスの数々の奇跡が記されています(病める者の癒し、パンの奇跡、湖上を歩かれたこと、死者を命に返されたこと等)。わたしたち現代人は合理主義、科学万能主義の中で…

夜の言葉を聞く

おととい、近隣の教会の牧師たちが集まって、有志の学び会を持ちました。説教のわざについて学ぶ集まりです(コロナウイルス感染下、ずっと中断していましたが、久々に再開しました)。現代社会はさまざまな局面で複雑化している。人間を取り巻く状況も深刻…

世の光

あなたがたは世の光である。(マタイによる福音書5章14節) 主イエスはご自分を信じて生きる人々に、あなたがたは世の光であると仰せになります。しかし知っておくべきことは、それ以前のこととして主イエスご自身が世の光であるということです。「イエス…

地の塩

あなたがたは地の塩である。(マタイによる福音書5章13節) 塩は調味料であり、防腐剤です。言うまでもなく人間の生活、日々の生活に欠かせないもの、貴重なものです。ただ、一方で塩は目立たないもの、見栄えのしないものです。さらに言えば、塩は隠され…

神を愛する

主を愛する人は悪を憎む。主の慈しみに生きる人の魂を主は守り神に逆らう者の手から助け出してくださる。(詩編97編10節) 詩編97編の詩人は終わりの日、終末における神の裁きを見ています。その日神はまったき義のはかりをもって世の不義を裁き、義の…

虚無の問題

なんという空しさなんという空しさ、すべては空しい。太陽の下、人は労苦するがすべての労苦も何になろう。(コヘレトの言葉1章2~3節)何もかも、もの憂い。語り尽くすこともできず目は見飽きることなく耳は聞いても満たされない。かつてあったことは、…

人間の栄光と悲惨

世界が造られたときから、目に見えない神の性質、つまり神の永遠の力と神性は被造物に現れており、これを通して神を知ることができます。従って、彼らには弁解の余地がありません。(ローマの信徒への手紙1章20節) ローマの信徒への手紙1章18節以下は…

隠す

ゲルハルト・リヒターの絵画「ビルケナウ」(美術館で実物を観ました)。1944年の夏にアウシュビッツ強制収容所(「ビルケナウ」は「アウシュヴィッツ第二強制収容所」)で、処刑された囚人たちの遺体処理を行ったひとりの囚人が隠し撮りをした貴重な写…

原罪(2)

旧約聖書創世記3章1節以下は、アダムと妻がどのようにして罪に堕ちたのかを記します。この聖書箇所を読んでわたしたちが知らされることは、ここにわたしたち自身がいるということです。「アダム」とはもともと人間という意味です。つまり最初に造られた人…

原罪(1)

キリスト教では原罪ということを言います。最初の人間アダムの罪を全人類が生まれながらに背負って、引き継いで生まれてくるということです。これはなかなか受け入れるのがむずかしい事柄なのではないかと思います。私自身も、原罪ということを最初に聞かさ…

罪と死

聖書における罪という言葉の根本的な意味は「的を外れる」ということです。人間は被造物であり、造り主である神と共に生きるべき存在です。その人間が造り主のもとを離れること、みずから創造の秩序に背き逆らい、自身が神の恵みと命によって生かされている…

理論

この人たちは、何人の死者たちを見送ってきたのか。この人たちの脳裏には、何枚の死者たちの記憶がたたまれているのか。この人たちは、どれほどの悲しみの波にもまれてきたのか。この人たちは、いくたび不当な仕打ちに耐えてきたのか。 適者生存、自然淘汰、…

転換

ブラザー・ロジェは語ります―世界の中心を自分の中に置くとき、自己中心に陥り、創造的な力、愛する力が妨げられる(『心の垣根を越えて』)。 神を知らないうちは、自分が一番大きな存在です。神との出会いによって、自分をはるかに超えた存在があることを…

朝ごとに、夜ごとに

いかに楽しいことでしょう主に感謝をささげることはいと高き神よ、御名をほめ歌い朝ごとに、あなたの慈しみを夜ごとに、あなたのまことを述べ伝えることは十弦の琴に合わせ、竪琴に合わせ琴の調べに合わせて。(詩編92編2~4節) たいへん美しい、神への…

秘められたものは

美しい自然の風景を切り取った鮮やかな写真。深い森の中での落ち着いた、穏やかな暮らしから紡ぎ出された言葉や陶器。木漏れ日の差す道を、ゆっくりと歩いていくように流れる旋律。 そうしたものに触れると、心が豊かになります。ひととき、安らぎの時間をい…

摂理

摂理。もともとは「前もって知る」という意味の言葉です。ここでの「知る」とは、ただ知識として知るということにはとどまりません。「配慮する」「思い巡らせる」「愛する」という意味合いをも含む言葉です。親は子を生んだ後にそのまま放っておくことをし…

破れる

厚紙の両端を両手で持って、真ん中から引き裂く。特別な力を要します。引き裂かれていきながら、紙が音をたてます。 戦況を伝える番組を視た後、その作業をした。 平和が破れる音にも聞こえました。

人間

神は言われた。「我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。…」(創世記1章26節)主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。(同2章7節) 人間の創造は、他の造られた…

創造

初めに、神は天地を創造された。(創世記1章1節) 聖書全巻は、この言葉によって語り始められます。 神の創造は「無からの」創造でした。木を切り出して家や家具を作る。小麦をこねてパンを作る。このように、すでにあるもの(素材)を用いて何かをつくる…

葉群

昨日の雨も上がり、初夏を思わせる日差しの午後、家の近くの緑地公園まで散歩しました。鮮やかな青葉が、微風に揺れていました。 おびただしい枚数の葉群。けれど、一本の樹の下に立って見上げれば、それらは一枚一枚の「個」であり。 芽吹き、夏の陽光に輝…

硝子瓶の中の液体層をなすふたつの部分 上のほうの澄んだ部分はすぐにも口をついて出る部分底のほうの澱んだ部分はなかなか声にならない部分

あなたは神

主よ、あなたは代々にわたしたちの宿るところ。山々が生まれる前から大地が、人の世が、生み出される前から世々とこしえに、あなたは神。(詩編90編1、2節) 日本人の宗教観には、自分の内なる何者かが神であるとの理解も見られます。しかし、聖書におい…