見張りが朝を

日本キリスト改革派岐阜加納教会牧師のブログ

本質的事柄

罪が支払う報酬は死です。
(ローマの信徒への手紙6章23節)

聖書が語る生と死は、肉体の生と死、医学的生物学的な生と死とを超えた事柄、人間存在にとってまさしく本質的な事柄です。聖書をとおして、人間における生と死の意味を深いところで理解しなければならないと思います。

ブラザー・ロジェは、ある国には「死にゆく人のための家」というのがある(マザー・テレサがインドのカルカッタに設けた施設と思います)が、先進国にはわたしたちの目に見えない、死にゆく人の家があると言っています(『信頼への旅』)。そこには人々から見捨てられた子どもや若者たちが身を置いている、彼らは破壊された人間関係や愛情の欠如により、存在の深みまで傷ついていると。