見張りが朝を

日本キリスト改革派岐阜加納教会牧師のブログ

神(1)

神とはどのような方か。答えるのがなかなかむずかしい問いかもしれません。神はわたしたち人間を超えておられるからです。しかし永遠者、超越者であられる神を、人間の限られた言葉をもってある程度は言いあらわすことができるでしょう。

ウエストミンスター小教理問答は問5で「ただひとりの神だけがおられます。それは、生けるまことの神です」と言っていますが、その前の問4で神をこう言いあらわしています。「神は、その存在、知恵、力、聖、義、いつくしみ、まことにおいて、無限、永遠、不変の霊です」

これは神についての見事な定義のひとつであると思います。まず、神は霊であられます。生ける方、人格を持つ方ということです。
そして、霊であるので目には見えません。人間は霊と体とを持っていますが、神は体を持たないので、不可視です。

この定義の前半、つまり「存在、知恵、力、聖、義、いつくしみ、まこと」については、人間にも備わっているものです。もちろん人はそのそれぞれにおいて不完全ですが、ともかくこれらのものは人にもあるものです。それは神が人をご自身のかたちに似せて造られたことの反映です。

一方後半の「無限、永遠、不変」はただ神だけが持っておられるご性質です。ここで神と神に造られたもの、そして人間との区別がはっきりしてきます。

神はその存在においても知恵においても力においても、聖、義、いつくしみ、まことにおいても無限であり、永遠であり、不変である方です。まさしくわたしたちがほめたたえるに価する方です。